2011年05月15日
震災の日の奇跡

震災当日Aさんご夫妻と奇跡としか思えない出来事がありました。
3.11 14時46分2階フロアに7名4階フロアに6名の生徒さんと教師がおりました。
3分間の長い恐ろしいほどの揺れがおさまり、皆でビルの外に出て向かいの駐車場に避難しました。
余震が続く中1時間程過ぎて生徒さん達は自宅を目指して徒歩や自転車、車などでそれぞれ出発して行きました。
そんな中Aさんご夫妻は、新幹線は止まったし、バスもダメだろうと思われるので、我が家に泊まるように言ったのですが、
「タクシーをつかまえてなんとか行ってみます」と
スタジオの前から町の中心部の方へ歩いて行ってしまいました。
あの日はどんどん寒くなっていきとうとう雪まで降り出しました。
なんとしても止めるのだったと後悔しましたが、もはや電話も繋がらず無事に帰れる事を祈るしかなくなりました。
5時を過ぎて車も少し流れてきたようだという主人の判断で生徒さんの阿部さん親娘とともに帰路につきました。
なんと!出発してまもなくあるホテルの前にAさんご夫妻がいらしたのです。
すかさず私は「Aさん早く車に乗って」と叫んでいました。
あーお会い出来て良かった(。≧∇≦。)
Aさんは長距離バスやタクシーをつかもうとしたがだめで、その後駅前界隈のホテルを何件かあたったが満室で断られ、丁度お会いしたホテルを断られた時に大きい余震が来たので外に飛び出したところだったそうです。
10秒遅くても巡り会えなかったと思い見えない絆で結ばれている事に感謝しながら名取の自宅に向かったのです。
一夜が開けてこれまた奇跡的にお嬢さんに電話が繋がり、車で迎えに来て頂いてご無事に岩手までお帰りになる事が出来ました。
あの大事の中でもニコやかで仲睦まじいお二人に感心したものですが、2か月たってあの日あの時を思い出してやはり
「凄い奇跡でしたよね」とまたまた盛り上がり、忘れられない出来事になりました。
記 佳代子
Posted by saitodance at 01:41│Comments(0)